特色と概要

西新宿町会連合会の歴史

西新宿地域は新宿区の西南部に位置し、JR新宿駅を基点として青梅街道と甲州街道に挟まれた扇形の地域であり、中央部には都庁舎をはじめとする超高層ビル群、そして都会のオアシスとして親しまれている緑豊かな新宿中央公園があり、その周りを住宅街が取り巻いている。

当地域は北西側は概ね神田川を境に中野区と接し、南側と西側は概ね山手通りを境として渋谷区に接している。

西新宿はその大部分が古くは角筈村と呼ばれた地域で、昭和45年4月1日の新住居表示によって生まれた町名である。角筈特別出張所という名称は旧地名をそのまま残して使用したものである。

新宿駅の西側の、現在超高層ビル群が林立するビジネスセンターとなっている地域は明治32年から昭和40年までは淀橋浄水場があったところである。

浄水場業務が東村山浄水場へ移転した後、跡地が新宿副都心建設公社の手で整地されて公売され、昭和40年代後半から超高層ビルが建設され、まさに近代的な新都心としての全貌が明らかになっていった。

そして、平成3年4月1日に待望久しかった東京都庁舎が西新宿二丁目にオープンして以来、文字通り東京の中心・日本の中心となった。また、平成9年12月19日には都営大江戸線の練馬・新宿間が開業し、新宿駅・都庁前駅・西新宿五丁目駅の3駅が地域に開設された。さらに、平成12年12月12日には大江戸線国立競技場・新宿間が開業し、新宿西口駅も開設された。大江戸線の各駅にはエレベーターが設置され、障害者や高齢者など階段が苦手な方々に優しい構造になり便利に利用されている。西新宿は近代的なビルばかりが目立つ地域であるが、この地域にも歴史的な文化財がいくつかあり、それらの多くは熊野神社にある。熊野神社は紀州熊野神社を勧請した神社であり、狛犬やこの近辺の風景を讃えた十二社碑などのほかに江戸時代の狂歌師太田南畝の寄進した手水石(太田南畝の書がある〉などの文化財がある。

当地区町連は、昭和47年に新都心開発協議会の参加を得て以来7町会で構成されているが、当番交替制で民主的な運営を行っており、順調に推移している。町連では区の事業に対し積極的に協力すると同時に地域の安全を守る防災や交通安全などにも取り組んでいる。また、夏の「新宿中央公園盆踊り大会」や秋の「コミュニティースポーツ大会角筈地区大会」など、様々な地域行事を主催・後援しており、この地域のまちづくり活動を積極的に進めている。